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明社志民カレッジ第4回研鑽報告 その2


112_3   水俣病裁判のニュースは、私が小学校低学年の頃に見た記憶があります。排水溝から有機水銀が含まれた排水が流され、水面に魚の死骸が浮かんでいる映像、人が奇妙な痙攣を起こしている映像が印象に残っています。 
  029_5 初日は、水俣病センター相思社を見学し、当時の説明を受けました。水俣市がチッソを誘致し、工業都市として急激に変化し、人々の暮らしが豊かになっていきました。当時は戦後、国を挙げて企業発展が最優先として考えられた時代。奇病の原因を国やチッソもなかなか認めようとせず、その結果9年間漁獲禁止措置をとらず、アセトアルデヒトの生産も中止せず被害が拡大しました。
   
水俣病と地名がついた病名のため、市民は凄い差別を受け、風評被害で農作物は売れず結婚も出来ず、水俣出身と言うだけで差別されたそうです。さらに、被害者と加害者が同居していたために、市民間の信頼や絆はズタズタに分断されたそうです。水俣湾のエコパークの下には、有機水銀が埋まっていますが、最終処理未定のままです。原発と一緒です。国や企業の体質は、昔から変わっていません。現在の福島県と同じ状態です。 

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 現在の水俣市は、犠牲を無駄にしないよう水やごみ、食べ物に気をつける環境モデル都市づくりに取り組み、ごみは◉資源ごみ◉埋め立てごみ◉有害ごみ◉粗大ごみ◉燃やすごみの五種類22分別にもおよぶ収集を、3万人の全住民が参加して行っています。また行政では、さらに84種類に分別しています。そして、買い求めたものは修理修繕し「長く使い続けよう」を合言葉に、ゴミ減量女性連絡会議が結成され、活動しています。
 
  339_4 「環境マイスター認定制度」を導入し、無農薬でお茶や野菜を栽培している人、「食べ物でなった病気だから食べ物で治す」と無添加のイリコを作っている人、化学薬品を使わずに和紙を作っている人などが「環境マイスター」に選ばれ、安全で安心なものづくりをリードしています。その結果、日本の環境首都コンテストで総合一位の評価を受けました。
また、元市職員・吉本哲郎氏を中心に取り組んでいる「村まるごと生活博物館」。これは地域に元々あるものを利用し、アイデアを活かした村おこしの手法で、吉本氏が各地に広げているそうです。
 10月初旬に水銀公害の国際会議が水俣市で開催されましたが、アジアでは金採掘の際に、多数水俣病が発生しているそうです。水俣病を起こした日本が環境先進国となり、他国に同じ被害が出ないようにリードして欲しいものです。

 水俣市の様に甦れ福島県。

 

                                 

                                                                            
                                                                              (明社市川・浦安協議会 塚本貢一)