全国明社情報

『第5回“すまこみ喫茶”』開催報告 その1


  平成24年9月28日~30日、6月にお邪魔した石巻市「にっこりサンパーク」仮設住宅団地で、第5回“すまこみ”喫茶を行いました。大阪から参加の、前田さんの感想です。


『全国明社ボランティアに参加して』
   
平成24928日(金)~30日(日)まで宮城県石巻へ行かせていただき、石巻明社齋藤会長事務所に2泊しました。1日目は大阪を出て東京駅に1330集合。新幹線で仙台まで。その後レンタカーにて現地事務所へ。齋藤会長と打合せ等、とても楽しく会談し就寝。 
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日目の朝、日和山で井上さんという88歳のおじいさんにお話を聞くことができました。「シベリアにも行った、チリ地震の津波も経験した。今回の津波で家は流され、6回も引っ越しをした。黒い濁った水・ヘドロを飲んで肺をやられて亡くなった人も大勢いる。自分はワカメを作っていたけど、全部ダメになった。でも、みんな頑張っていかな、いかん」と、力強く話してくださいました。
049_8 その後、「にっこりサンパーク」仮設住宅へ。ここはもともと運動施設として使われていた場所で、高台の広い敷地の景色のいいところに建っています。そこにあるホールで、阿賀野明社のお二人の指導のもと、仮設にお住いのご高齢の方々25名くらいと一緒にマスコット人形(うさぎと犬)づくりをしながら、少しづつですがお話を伺うことができました。津波の時にはとにかく着のみ着のままで急いで逃げるのみだった。まだ周りには10数人見つかっていない人がいる。漁業で生活しているが、昨年は漁に出られなくて生活にも困ったが、今年は定置網漁が出来るようになって若い者も張り合いが出来た・・・と、ぽつりぽつり話してくださいました。私のテーブルは皆さん以前からのご近所さんで、仮設住宅も近所に住めているので安心、一人暮らしの92歳の方にも、みんなで声をかけ合っているとの事。皆さんにこやかで穏やかなお顔をされていました。落ち込んでいるより、生きて行こうと言うたくましさを感じました。 一緒に行った森川さんは、他の皆さんとホールの外で焼き鳥・焼きそばをつくり、約150人分すべて渡しきったそうです。皆さんいい笑顔だったと話されていました。
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  104_3 3日目は、南三陸町の見学に行きました。私が見た石巻は、まだ割合建物が残っている感じを受けましたが、南三陸町は海から山にかけて一面津波にのまれて、ほとんど建物が残っていません。テレビでも有名な防災庁舎には、たくさんのお花がお供えしてあり、観光バスが数台止まっていました。その中で、一人のおじいさんが古くなったお花を片付けておられました。その80歳の岩淵さんは、「自分は高台に住んでいるので被害はなかったが、海から津波が来て、多くの人や建物が流されるのを家から見ていた。すごいスピードで、あれでは逃げ切れん・・・と思った。ひどいものだった。」と話してくださいました。ご自宅からここまで自転車で何十分かかかるそうですが、亡くなった人の分、生きている者が何かする使命があると感じて、お花の片づけをされているそうです。80歳とは思えない、しっかりとした顔立ちの方でした。
  齋藤会長に私たちはボランティアとして何をすればいいでしょうと尋ねたとき、「こうやって人が来てくれることが大切なんだよ」と言われました。手芸をしているときも、仮設の方が最後に言われたのは「また来てね」でした。南三陸町の防災庁舎の足元には、あちこちに水が残っていました。満潮のときには足首まで水が上がり、長靴でないと歩けないとのこと。一面の建物も何もかもなくなっている景色を見ていると、この先ここには住めないなと感じました。いつになったら、皆さん以前のような穏やかな日々を過ごすことが出来るのか、気が遠くなる思いです。一人の力では全く何もできない。被災された方が「忘れられるのが怖い」とおっしゃる意味が良くわかります。現状を知ってもらい、みんなの力で、みんなの声で、復興していきたいお気持ちでしょう。
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 今回のボランティアでは、具体的に復興をめざして日々活動されているたくましい齋藤会長、そして地獄を味わった中、皆で助け合って強く生きていこうとしている方々にお会いすることができました。3日間だけでしたが、とてもいい経験が出来ました。ぜひまた行きたいと思います。お世話くださった齋藤会長はもとより、事務局のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。一緒に参加したメンバーも楽しい方たちで、またその活動ぶりは興味深く、いい勉強になりました。皆さま、本当にお疲れさま。そして、ありがとうございました。

                 (大阪府なみはやネットワーク 前田みどり)