全国明社情報

『指画で被災者を慰問-濱田珠鳳さんの指画実演会』のご報告


   全国明社と石巻明社は、101920の両日、日本で唯一の「指画」伝承者である濱田珠鳳さんの指画実演会を支援しました。
 鳥取県米子市在住の濱田さんは、中国水墨画に魅せられ、20年前に訪中し、数多くの著名書画家に師事。中国画の真髄を求めて研鑚を重ねるなかで、唐時代から伝わる珍しい「指画」と出会い、中国指画研究協会に外国人として初めて登録されました。
 筆を一切使わず、指、手の甲、爪等で描く「十指連心」の画法の作品は伊勢神宮内宮や日光東照宮をはじめ、米国のホワイトハウスにも収められています。
 「指画で被災者に元気になってもらいたい」と願った濱田さんは縁者の紹介で、全国明社の小林康哲事務局長を訪ね、石巻明社の受け入れで実演会が実現しました。
Sdsc_110155_2   19日午前、石巻市の住吉小学校で高学年を対象に指画の実演を始まると、70人の児童は一言も発せず、黙って見入っていました。まぶしい色彩の花と蝶を描き終えた濱田さんが「指画をやってみたい人はいますか」と聞くと、「はい!」「はい!」と一斉に手があがり、急遽全員で指画の体験授業となりました。
  感想発表では、真っ赤な絵の具で桜の絵を描いた児童が「今年は花見ができなかったので、桜を書きました。家族で花見をしたかったです」と語るなど、多くの児童に感動をあたえていました。
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Sdsc_140375_2  Sdsc_210395_2 午後には、石巻市内を流れる旧北上川に接し、津波で大きな被害を受けたアトリエ「川辺りの散歩道」に移動。絵画を趣味とする62人が待つ会場で指画の実演会を行いました。
 実演後、色紙で指画に挑戦した柴田勝子さんは「津波で家を失い、毎日精神安定剤を飲まないと眠れませんでしたが、濱田先生にお会いでき、心が救われました。今日は薬がなくても眠れそうです」と号泣しながら語っていました。    翌20日には、東松島市の矢本運動公園西仮設住宅集会所で実演会。100人を超える住民が、濱田さんの指画に歓声をあげながら見入っていました。
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 濱田さんにはNHK米子支局のカメラマンが同行。両日の模様が1028日午後2時過ぎのNHK総合「震災に負けない お元気ですか 日本列島」で数分間にわたって大きく紹介されました。


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